2023年11月3日(金・祝)、4日(土) 第18 回社会鍼灸学研究会『鍼灸のアイデンティティーを求めて〜鍼灸師の近代西洋医学への眼差しはどう変わって来たのか~』ハイブリッド開催! 申し込み期限10月28日(土)まで!
2023年11月3日(金・祝)、4日(土)に、第18 回社会鍼灸学研究会『鍼灸のアイデンティティーを求めて〜鍼灸師の近代西洋医学への眼差しはどう変わって来たのか~』が、筑波技術大学 春日キャンパスにて開催されます。ZOOM配信も予定されているハイブリッド開催のため、遠方の方でも参加が可能です。
日頃より社会学的な手法をもって、日本の鍼灸に関する総合的な事柄の議論を深め研究する社会鍼灸学研究会。第18回にあたる今回の研究会のテーマは、『鍼灸のアイデンティティーを求めて〜鍼灸師の近代西洋医学への眼差しはどう変わって来たのか~』です。
1日目は社会鍼灸学的視点からの研究発表、2日目は「鍼灸師の近代西洋医学への眼差しはどう変わって来たのか」のテーマで4つの講演が予定されています。
多くが知るところですが、太平洋戦争終結後、GHQ(連合国最高司令官総司令部)は、日本占領政策の一つ「医療改革」で鍼灸治療を問題視し、その存続の意義を表明できなければ鍼灸を廃止すべきとの勧告を出しました。当時の鍼灸師たちはこの勧告に反発し、石川日出鶴丸ら近代西洋医学のアカデミストは自然科学的弁明を携え、全国規模で「鍼灸存続」を訴えました。
この運動を受け、日本政府の意向もあり結果的に鍼灸廃止は免れ、多くの継承者は、鍼灸は近代西洋医学より優れた治療法であるという主張を続け、古典に基づいた鍼灸は脈々と受け継がれてきました。
「統合医療」「医鍼連携」という言葉が登場した現代において、鍼灸師のさらなる活躍が期待されています。一方で、現在の日本の医療制度においては、その土俵は病院・診療所という近代西洋医学のテリトリーであり、鍼灸師が西洋医学的知識を学び、医師と目線を共有する必要があるという傾向が見られることもあり、補完・代替医療が近代西洋医学に取り込まれていくのではないかという考えにも向き合う必要がでてきました。
今回の研究会は、日本の鍼灸師は明治以来の約150年間、戦後から約80年間、近代西洋医学にどのような眼差しを向けて来たのだろうか。そして、医鍼連携の模索はこの先の日本の鍼灸にどのような影響を与えるのだろうか。といった、さまざまな立場の鍼灸師が近代西洋医学をどのように見ているのかを探る内容で開催されます。
これからの日本鍼灸の発展を考える上で、大変意義あるテーマでの研究会あり、貴重な2日間になるのではないでしょうか。
ハイブリッド開催のため、どこからでも視聴できます。また、アーカイブ視聴(2024年1月末まで)も設定されています。ぜひ参加を検討されてはいかがでしょうか!
▽プログラム
第1日
2023年11月3日(金・祝日) 13:00~16:00
<社会鍼灸学的視点からの研究発表会>
第2日;2023年11月4日(土) 10:00~16:30
<講演会>
鍼灸のアイデンティティーを求めて
~鍼灸師の近代西洋医学への眼差しはどう変わって来たのか~
「国内外の鍼灸制度」小野 直哉(公財)未来工学研究所、明治国際医療大学)
「現代日本社会における鍼灸師のアイデンティティー」嶺 聡一郎(首都医校)
「明治以降における日本鍼灸の形成過程-鍼灸の科学化と多様性の足跡-」矢野 忠(明治国際医療大学 名誉教授)
「明治期以降の日本鍼灸の歩み」形井 秀一(筑波技術大学 名誉教授)
▽開催
会場:筑波技術大学 春日キャンパス
ZOOM配信
※アーカイブ視聴(2024年1月末まで)あり
▽参加費
会員 3,000円
学生会員 2,000円
一般 8,000円(学生5,000円)
※申し込み締切:10月28日(土)まで
▽申し込みフォーム
https://forms.gle/gtiThuquc7miivyFA
▽詳しくはこちら!
第18 回社会鍼灸学研究会チラシ
▽社会鍼灸学研究会HP
http://www.doho-acu-moxa.com/fssam