東洋療法学校協会第46回教員研修会が開催
公益社団法人東洋療法学校協会は、8月24日、25日の2日間かがわ国際会議場(高松市)にて第46回教員研修会を開催した。主管校を四国医療専門学校とし、テーマ「Well-being 実現に繋がる多職種・他業種・地域連携」のもとに、全国から協会に加盟する教員たち(一般参加含む)が集まった。
小林靖弘氏(教育研究部長)による開会の辞よりスタートし、会長挨拶にて清水 尚道氏(東洋療法学校協会会長)、主管校挨拶として後藤修司氏(四国医療専門学校学校長)がそれぞれ登壇。後藤氏は、はりきゅうあん摩マッサージ指圧(東洋療法)の目的は、疾病の治療、苦痛の緩和、不定愁訴の緩和、養生や体調管理、疾病や傷害の予防、スポーツなどのコンディショニングやパフォーマンス向上、美容効果、心の安定等といったことであるならば、まさしく、東洋療法は『Well‐being』実現のための方法であり、実践であると言えると寄せた。
初日の教育講演ではテーマ「多職種連携とその目指すもの」を掲げ、竹森元彦氏(香川大学医学部臨床心理学科)が心理職に求められる多職種連携、カウンセリングとは何か、その態度や姿勢、心理職をどのように育てるのかなどを伝えた。
その後に行われた特別講演・市⺠公開講座では「Well-Being を目指す医療福祉-多職種連携・他業種連携・地域連携の大切さ-」について、西村周三氏(京都先端科学大学)が講演を行った。コロナ禍以降に顕在化した医療・福祉制度の特徴と問題を、日本を中心に振り返り、なぜ日本で医療・介護の総合調整を行う職種の役割を果たす専門職の増加が必要なのかなどを取り上げた。
また、1日目の終わりには4年ぶりとなる懇親会が企画され、教員同士の交流や情報交換が行われた。
2日目は、教育研究部の発表として、「東洋療法学校協会-電子教材検討会からの報告-」を主題に、清水尚道氏(東洋療法学校協会会長)と、松下美穂氏・森本善之氏(東洋療法学校協会電子教材検討会)が演者となった。続くグループワークでは、健康を回復するための連携(医療)、健やかで元気でいるための連携(生活支援‧介護予防)、介護が必要になったときの連携(介護)の3つの論題について、各チーム5~6人に分かれてディスカッションを行った。
閉会式では、次期主管校から武田大輔氏(関西医療学園専門学校校長)が壇上へ。大麻正晴氏(東洋療法学校協会副会長)の閉会の挨拶にて本研修会は幕を閉じた。