クルージング鍼灸師便り(2)マルタ~ナポリ~バルセロナ
豪華客船のスパで鍼灸治療を行っている石原雅彦氏からのクルージング便り第2弾が編集部に届いた(第1弾はこちら)。現在、石原氏はマルタ~ローマ~バルセロナの海上を航海中だ。南ヨーロッパの海もすっかり秋めいて、そろそろジャケットが必要だという。今回はクルーズ船についてレポートしてくれている。
こんにちは!!!
今回は、船の中を紹介します。
私が乗船しているのは、Norwegian Cruise Line GEM。略して、NCL GEMです。
NCLが会社名、GEMが船名です。GEMは宝物っていう意味です。
船のサイズは、約93000トン、全長965フィート、
約2500名の乗客と1200名のクルーが乗船できます。
全長965フィートってちょっとピンときませんが、
ゴルフ場のロングコースより長い訳なので、
タイガーウッズがドライバーで2回フルショットしても、まだ届かない。
(ん?さらに、わかりずらくしてしまいましたか?)
とにかく、でかいです。
これでもクルーズ船の中では、中くらいのサイズです。
クルーは、世界中60カ国以上から集まってきています。
まさに“イッツ ア スモールワールド”。ディズニーランドの実写版です。
人口比率で断トツトップなのが、フィリピン人、2位がインド人です。
日本人は、この前までもう1人いたのですが
帰国したので、今は私1人だけ。
絶滅寸前のトキ状態です。
日本人が船で働いているのは、
かなり稀なケースなようで、
私のネームタッグのJAPANの文字をみると、
「日本から来たの?」なんて驚かれたりします。
天然記念物になった気分です。
船の中には約200種類の職種があり、
ホテル部門をはじめとして、エンジニア、大工さん、
IT、ドクター、ダンサー、シンガー…
鍼灸師のポジションは1つだけ。
船の中では、私がたった1人の鍼灸師という訳です。
鍼灸師は、他のポジションに比べて少し優遇されています。
部屋はほとんどのクルーは、2~4人部屋なのに1人部屋。
勤務時間は週52時間(基本的にクルーは、まる1日の休みがない)。
空いている時間は、船を下りて各地を探検することができます。
船の中は、プール、劇場、
レストラン、SPA、カジノ、
バスケットゴールなどの施設があります。
寿司レストランもあって、
たまに食べにいきますが、
フィリピン人の寿司職人が自信満々に
「どーだ、うまいだろ~。これも食べてみて」と言って、
メニューにない軍艦巻き出してくれたりします。
有り難くいただいています。
「SUSHI BAR GINZA STYLE」って
書いてあるのが、ウケます。
カウンター席になっています。
寿司の出来はというと…50点。
でも心意気は100点!!
船は、14階建になっていて、
私は12階にあるSPAで働いています。
次回は、SPAについて詳しく報告いたします。
お楽しみに!
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