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指圧の基本の「キ」(2)両手母指圧・重ね母指圧

公開日:2009年11月9日|最終更新日:2022年2月28日

このコーナーでは、初学者のための指圧の基本テクニックを紹介していきます。一見、簡単そうに見えるテクニックにもコツがあり、また狙いがあります。意外とおそろかになりがちなだけに、治療家の方も改めてチェックしてみてはいかがでしょうか。
第2回は「両手母指圧」と「重ね母指圧」について、見てみましょう。

両手母指圧

両手母指圧

まず両手母指圧では、残りの四指で支えて、両母指で同時に押します。

指2本分なので、広いポイントにアプローチできます。

ポイントとしては四指はバラバラに離さず、きれいにそろえること。

また四指は、点で支えるのではなく、面で支えるようにしましょう。

重ね母指圧

重ね母指圧

次に、重ね母指圧です。

下の母指が7割、上の母指3割くらいの圧配分になるように重ねて押しましょう。

上の母指の圧が強すぎると、下の母指を痛めてしまいます。

左右の母指の触覚・圧覚がともに磨かれるように、どちらの母指が下になっても押せるようになりましょう。

両手母指圧に比べてアプローチポイントは狭くなりますが、その分、ぶれにくく、強い圧でも押すことができるのが、重ね母指圧の特徴です。

ポイント

どちらのテクニックも、両手の四指の支えが大切になりますが、四指の圧が強すぎてはいけません。

母指で押すポイントに快圧、つまり「いくぶん痛いが心地よい圧」まで押せるように練習しましょう。

【企画協力】
木下誠(きのした・まこと)
1953年、北海道生まれ。76年、日本指圧学校卒業。浪越指圧本部センターを経て、91年、「指圧の神陽館」開業。日本指圧専門学校非常勤講師、東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科非常勤講師、筑波技術大学保健学科非常勤講師。

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