指圧の基本の「キ」(1)甘手型・苦手型
公開日:2009年9月21日|最終更新日:2022年2月28日
このコーナーでは、初学者のための指圧の基本テクニックを紹介していきます。一見、簡単そうに見えるテクニックにもコツがあり、また狙いがあります。意外とおそろかになりがちなだけに、治療家のかたも改めてチェックしてみてはいかがでしょうか。
第1回は「甘手型」と「苦手型」についてです。あなたはどちらですか?実際にやってみましょう。
あなたの母指で写真のように押してみてください。
「甘手型」と「苦手型」の人がいると思います。
上のように、指の関節がよ~く曲がって反る人は「甘手型」(あまてがた)、
逆に曲がりにくく、反らない人は「苦手型」(にがてがた)となります。
どちらが良いというわけではありません。
「甘手型」の人は幅広く、多くの面積を押すことができ、
患者さんにとって柔らかい圧刺激を与えることができます。
その一方で、強い圧刺激には向いていません。
「苦手型」の人は強い圧刺激を与えることができますので、
狭いポイントで押す時に効果的です。
その一方で、狭い範囲にしか
圧刺激を与えることができにくいわけです。
患者さんの状態に応じて、
どちらも使いこなせるように
練習しましょう。
【企画協力】
木下誠(きのした・まこと)
1953年、北海道生まれ。76年、日本指圧学校卒業。浪越指圧本部センターを経て、91年、「指圧の神陽館」開業。日本指圧専門学校非常勤講師、東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科非常勤講師、筑波技術大学保健学科非常勤講師。