【書籍紹介記事】座りすぎの生活習慣から脱却して人生のパフォーマンスを上げる!「「座りすぎ」ケア完全マニュアル」

医道の日本社では、最新の施術情報や関連知識の収集に努めている鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、アスレチックトレーナーや美容関係者・ヨガインストラクターの方などに役立つような書籍・DVDを多数取り扱っています。その中でも特にオススメの人気シリーズや、注目のタイトルなどをご紹介していきます。
目次
座りすぎの現代人の生活
デスクワーク、授業、テレビ、何かと座っている時間が長い私たちの生活。
気がつけば一日中座ってばかりだった、ということも珍しくありません。
そんな現代を生きるすべての人におすすめしたいのがこちら、「「座りすぎ」ケア完全マニュアル」です。
現代人の座りすぎに警鐘を鳴らし、ライフスタイルを変える方法を徹底的に解説する本書について紹介していきます。
✔️ 首肩こり、腰痛などの治療にあたる臨床家
✔️ 自分自身が身体の痛みを抱えている人
✔️ スポーツや仕事など日々のパフォーマンスを上げたい人
『「座りすぎ」ケア完全マニュアル』の概要
長時間の座位は喫煙より危険!?
解消法を徹底解説
デスクワークは、肉体労働よりも筋骨格系の負荷を増加させており、近年の研究では、肥満や糖尿病、がん、うつ病など、たくさんの疾患が「座りすぎ」に起因していることがわかっている。本書は、世界的なアスリートのトレーニングを担当する理学療法士のケリー・スターレットが、「座りすぎ」の生活習慣から脱却し、正しい姿勢で正しく運動し、身体をケアする方法をシステマティックにまとめている。現代人にとって、今本当に必要な運動やセルフケアとは何か。痛みなく快適な毎日を送るための必須スキルを学べる良書。
収納コンテンツ
【姿勢の改善】
Section 1 悪い姿勢がもたらすもの
Section 2 アラインメントが整い、安定した脊柱の重要性
【運動の改善】
Section 3 上手に動く 〜歩行、ヒンジ、スクワット、安定した肩〜
【習慣の改善】
Section 4 立位ワークステーションのガイドライン
Section 5 座位のバイオメカニクスを最適化する
【セルフケア】
Section 6 基本的な身体のメンテナンス
Section 7 全身の可動性改善の処方箋
1時間座ると2時間寿命が縮む!?「座ること」の衝撃的な影響

座りっぱなしが身体に悪いことは、誰もがなんとなく感じているのではないでしょうか。
しかし、本書が教える座位が身体に及ぼす影響の重大さは、その想像をはるかに超えてくるのです。
理学療法士、ストレングスコンディショニングのコーチとして、オリンピック選手や、NFLやNBAの選手、エリートパイロットなどを多数クライアントに持つ著者。
数多くのクライアントを観察する中で、異常なほど多くの人々が痛みを抱えていることに気がついたといいます。
そして、この問題の真相が、座ることの多い現代のライフスタイルにあると突き止めたのです。
今日アメリカ人は、なんと1日平均13時間を座ることに費やしているといいます。
「25歳以降、テレビを1時間視聴するごとに寿命が21.8分短くなる」
「1時間座るごとに寿命が2時間短くなる」
本書の冒頭では、エビデンスに基づいた衝撃的な影響が、次々と示されていきます。
さらに、座りっきりの生活は、整形外科的問題のみならず、長期的には、心肺機能や自律神経機能などにも、さまざまな影響があると警鐘を鳴らします。
「今こそ座りっぱなしの世界に立ち向かうときである」
という著者。
座りすぎの生活習慣と、それによる身体への影響から脱却するためのステムを徹底的に解説したのが本書なのです。
現代に生きる私たちには、決して人ごとではないこの問題。
「どうしようもない」と諦めず、工夫次第でできることはいくらでもあると、本書は教えてくれます。
367ページという大ボリュームながら、夢中になって読み進めてしまう一冊です。。
座る時間を減らす!シンプルなメソッドと豊富なアイデアで人生に劇的な変化が

本書が提案する座りすぎ問題への対処法は、「座ることを減らし、正しい姿勢でより多く動くこと」。
そもそも「睡眠時でない限り、ヒトは動くように設計されている」のだと著者はいいます。
私たちの身体は、動かすことで、健康を保てるのです。
著者の提案するシステムでは、ライフスタイルを劇的に変えることなく、何時間も座り続ける生活から脱却することができます。
本書では、まず姿勢の整え方、次に正しい動き方と、順を追って解説。
どれもシンプルで、簡単に取り入れることができることが特徴です。
そのうちの一つが、著者がどのクライアントに対しても最初に行うというブレーシングシークエンス。
誰でもすぐにできるシンプルな身体の整え方で、実際にやってみると、身体がスッと正しい姿勢に変化したことを実感できます。
パソコンで作業しているとき、立っているとき、姿勢が崩れていると気づくたびに、この方法で身体をリセットしていくと、自然によい姿勢がとれるようになっていきます。
さらに、座る時間を減らすアイデアとして、スタンディングデスクの導入などを提案。
研究によると、座るよりも、立っているときや動いているときに、より生産的に考えることができるのだそうです。
そのほか、ボールやローラーを使ったセルフケアや、全身の可動性を高める部位別の14の処方箋なども掲載。
必要な道具は安価で、家にあるもので代用も可能。
シンプルながらも驚きの効果をもたらしてくれます。
さらに、飛行機に乗る、車を運転するなど、座ることを避けることのできないシーンに役立つアイデアも多数紹介。
治療家やアスリート、オフィスワーカー、子育て中の人など、現代に生きるすべての人必読の一冊です。

「「座りすぎ」ケア完全マニュアル」まとめ
・座る時間を減らし、正しく身体を動かす方法を徹底解説
・スタンディングデスクやセルフケア法など、日常生活を無理なく変えるアイデアを提案
「座りすぎ」が身体に及ぼす影響と、それを解消するための方法を徹底解説した本書。
人生のパフォーマンスに劇的な変化をもたらしてくれる一冊です。
ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。