【鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師のための、治療院開業マニュアル】第1回:開業するならいつ?開業するタイミングとまず考えるべきこと
卒業し、国家試験に合格した後、治療院勤務のため就活をはじめる方はもちろん、特に30〜40代の方の中には開業を目指す方も多いのではないでしょうか。
医道の日本Onlineは、<鍼灸マッサージ治療院マニュアル>としまして、ゆくゆくは開業を考えている方を対象に、開業に必要な知識を紹介します。
どのタイミングで開業するか
卒業して国家試験に合格し、鍼灸師(はり師・きゅう師)・あん摩マッサージ指圧師の資格取得後、通常は技術を磨いたり地域や業界との情報共有や人脈作りなど、開業に向け地盤をかためるために数年の治療院勤務を設けることが一般的です。その一方で、すぐに開業を考える方や、すぐではないけれど、ゆくゆくは開業を考えている方も少なくないと思います。(※鍼灸、あん摩マッサージ指圧で保険を用いた保険施術〈受領委任の取扱い〉を行うには、実務経験が必要です。)
では、どのタイミングで開業を進めるのが良いのでしょうか。
すぐに開業を目指す方、治療院勤務の経験をしてから開業を目指す方、いずれにせよ、自分がやりたい具体的な目標を持つことができたタイミングで一歩踏み出すのがベストだと思います。
ここで大切なのは、漠然とした目標ではなく、具体的な目標を持つことです。また、同時に自宅開業か別に物件を探すのか、開業のスタイルも並行して考えると良いでしょう。
治療院開業に向けてまず考えるべきこと
開業を真剣に考え始めたら、まずは「どんな患者様にどんな治療を行いたいか」を考えることが大切です。これは、これから開業する治療院のコンセプトの基盤になります。コンセプトは治療院の開業スタイルや場所、内装、PRなど後々の治療院経営のすべてに関わってくるとても重要なものです。どんな治療院にするのか、より具体的に考え、自分の考える治療院を目指しましょう。
治療院開業を考えるなら、自分がやりたい具体的な目標を持つことができたタイミングで、どんな患者様にどんな治療を行いたいかコンセプトをしっかり定義することが、開業をすすめる上で最も重要な第一歩となります。
本記事は、弊社出版のはじめての鍼灸マッサージ治療院開業ベーシックマニュアルからの抜粋となります。記事を読んでご興味をもたれた方は、ぜひこちらから書籍をお求めください。