【書籍紹介記事】外国人患者さんの受け入れ準備がこれ一冊で万全に!使えるフレーズ盛りだくさん「鍼灸マッサージ師のための英会話ハンドブック」
医道の日本社では、最新の施術情報や関連知識の収集に努めている鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、アスレチックトレーナーや美容関係者・ヨガインストラクターの方などに役立つような書籍・DVDを多数取り扱っています。その中でも特にオススメの人気シリーズや、注目のタイトルなどをご紹介していきます。
目次
外国人患者さんの来院も珍しくなくなった現代
近年、外国人旅行者や日本に居住する外国人は急増しています。
外国人の患者さんが来院したという話も、よく耳にするようになりました。
新しい患者さんが来てくれることは嬉しいものの、コミュニケーションに不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
そんな人におすすめしたいのが「鍼灸マッサージ師のための英会話ハンドブック」です。
鍼灸マッサージの臨床に特化した、実践的な英会話を学べる本書についてご紹介していきます。
✔️ 外国人患者さんの受け入れを考えている人
✔️ 外国人患者さんとのコミュニケーションに不安を感じている人
✔️ トラブルを未然に防ぐための対策をしたい人
「鍼灸マッサージ師のための英会話ハンドブック」の概要
外国人患者の来院からお帰りまで、この1 冊でカバー!
月刊「医道の日本」2011年1月号〜2013年6月号まで連載され、好評を博した「鍼灸師のための英会話講座」。原著者のワイマン・ゴードン氏と、米国鍼灸国家試験に合格し、英会話講師も務めている日本人鍼灸師の大饗里香氏が、大幅な加筆・修正を行い、内容を厳選して書籍化しました。
治療院で想定される約270にわたるフレーズ集を中心に、外国人と接するうえでの基本的なマナー、発音のポイント、東洋医学用語を収録した英単語集、施術同意書や問診票、ホームページづくりのポイントなど、治療院を外国人対応にパワーアップさせるために必要な内容を完備! さらにフレーズ集や単語集にはネイティブの発音に極めて近い発音をカタカナで併記。これを音読するだけで、スムーズに伝えることができます。
日本で鍼灸マッサージ治療を体験したいと考えている訪日外国人が増え始めている今こそ、新たな患者層の獲得にチャレンジしてみませんか?
収納コンテンツ
第1章 英会話のその前に
第2章 英語の発音について知っておきたい6つのポイント
第3章 治療院でそのまま使える! 実践フレーズ320
第4章 東西両医学 英単語集780
第5章 外国人は鍼灸に興味津々! よくある質問にはこう答える
第6章 これで安心! 施術同意書&問診表はこうつくる
第7章 外国人患者にやさしいホームページのつくり方
そのまま音読するだけで伝わる!ネイティブの発音に近いカタカナを併記した実践的なフレーズ集
本書の大きな特徴は、ネイティブの発音に極めて近いカタカナが英文に併記されていることです。
例えば、
“Do you have an appointment?”
(ドゥー ユー ハブ アン アポイントメント?)
これが本書では次のようになります。
“ドゥユーハヴェンアポイン(トゥッ)メンッ?”
強く読むアクセントは太字、弱く読むところは丸カッコで表現し、そのまま音読するだけで患者さんに伝わります。
必要なシーンによって、フレーズを選んで音読するだけでOKなのです。
質・量ともに充実したこの書籍版では、治療院で想定される会話をほぼ網羅。
鍼灸マッサージの臨床に特化しているので、
I am going to check your pulse first.
アイア(ム) ゴーインットゥー チェッ(ク)ヨァ ポルス ファー(ストゥッ).
まず脈を診させてください。
This may sting a little bit.
ディ(ス)メイ スティンガ リトービ(トゥ).
少しだけちくっとするかもしれません。
こうした特有の言葉や、ちょっとした一言まで丁寧にサポートされています。
また、
“I recommend that you + 〇〇. “ 「〇〇をおすすめします。」
アイ (ゥ)レ(ク)メンダッ ユー
など、語句を入れ替えることで、いろいろな場面で使うことができる便利なフレーズがいくつも紹介されています。
さらに、第4章の英単語集は充実の内容。
身体各部の名称や解剖学、疾患などの西洋医学用語と、五行の色体表、気血・津液・経絡経穴といった東洋医学用語が、780も収録されています。
この英単語集と第3章のフレーズ集と組み合わせることで、どんどん広がる本書の活用度。
忙しい臨床の日々の中でも、実践的な英会話を効率よく学ぶことができる一冊です。
あらかじめ準備しておきたい問診票や施術同意書などのサンプルを掲載
本書では、不要なトラブルを避け、安心して施術を受けてもらうために、必要な書類はあらかじめ英文で用意しておくことを勧めています。
その代表的なものが、施術同意書と問診票です。
施術同意書の署名をお願いしていない治療院が多い日本。
しかし、医療訴訟の多いアメリカでは、施術前に必ず患者さんに同意書の署名を求めるのだそうです。
掲載されているサンプルは、アメリカの治療院でよく使われている文言で作られているので、安心してそのまま使うことができます。
そして、一般的な鍼灸マッサージ治療の流れのなかで、最も語学力を要するのが問診。
患者さんに必要な質問をし、それに対する答えを理解して、情報を正確に把握しなければなりません。
あらかじめ英語の問診票を用意しておくことで、その負担を大きく軽減できます。
比較的コンパクトにまとめた問診票のサンプルに加え、付録には、問診票の材料となる質問項目のリストを掲載。
リストから必要な内容をピックアップして、自分用にカスタマイズした問診票をつくることができます。
そのほか、英語初心者にとって、口頭で説明するのは難しい治療法の概要や、保険の取り扱いに関する説明文も掲載。
リーフレットやパネルにして待合室に備えておくことができます。
患者さんと治療家の双方が安心して施術に臨むために、必要なことがすべて詰まった一冊です。
「鍼灸マッサージ師のための英会話ハンドブック」まとめ
・豊富なフレーズ集は治療院で想定される会話をほぼ網羅
・事前に用意しておくべき英文の施術同意書や問診票などのサンプルも掲載
外国人の患者さんを受け入れたいと考えている治療家を後押ししてくれる本書。
ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。