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【書籍紹介記事】今明らかになる生体内部の美しい世界!「人の生きた筋膜の構造(DVD付き)」

公開日:2024年8月21日

医道の日本社では、最新の施術情報や関連知識の収集に努めている鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、アスレチックトレーナーや美容関係者・ヨガインストラクターの方などに役立つような書籍・DVDを多数取り扱っています。その中でも特にオススメの人気シリーズや、注目のタイトルなどをご紹介していきます。

私たちの身体の中は実際どうなっているのだろう?

人体の内部というと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。

解剖学のテキストで見た内臓や骨、筋肉、あるいは解剖実習での光景が頭に浮かぶかもしれません。

しかし、それらは、生きている体内の実際の姿とはかけ離れたものだったのです。

そんな驚きの真実を見せてくれるのが、「人の生きた筋膜の構造(DVD付き)」です。

人の生きた筋膜の姿を、豊富な写真や映像とともに解説していく一冊。

解剖学の常識を一変させて、新しい視点を与えてくれる本書についてご紹介していきます。

こんな人におすすめ

✔️ 人の生きた筋膜のリアルな姿に興味がある人
✔️ 人の身体に日々触れている治療家
✔️ 筋膜、結合組織の最新研究について学びたい人

人の生きた筋膜の構造(DVD付き)の概要

「生きた人体」による解剖本!筋膜の構造が今、解き明かされる

遺体を解剖して観察した従来の解剖本とは一線を画した、「生きている人体」を用いて、内視鏡検査によるミクロ解剖の本がついに日本に上陸した。手の外科医である著者が、20年間にわたり、1000件以上の手術で行った、内部組織の内視鏡研究の集大成ともいえる1冊である。
生きた人体において施術の効果を出すには、どんなタッチをするべきなのか。「徒手療法が、皮下組織に影響を及ぼさないと主張することはもはや不可能」と著者は言い、さらにこう続ける。「力に頼った施術を続けていきたいのであれば、これまでの教科書にある『乾いた筋と筋膜組織のイメージ』を取り換える必要はない」。本書によって、生きた筋膜の構造をつかめば、治療家の世界は一変することだろう。
身体の「偉大な統一者」である結合組織。人体が生きている状態で、どのように作用しているのだろうか。附属DVDでの映像とともに、存分に楽しんでいただきたい。

 収納コンテンツ

第1章 組織連続性
第2章 原線維の連続性と形態
第3章 可動性と適応性
第4章 細胞と原線維構造の関係
第5章 空間配置、テンセグリティー、フラクタル化
第6章 多原線維ネットワークの適応と変性
第7章 形態に関与する構造の構成組織としての結合組織

生体内部に広がる美しい世界!そのイメージはセラピーを変化させる

本書は、人の生きた筋膜の姿を初めて明らかにした一冊です。

これまで、筋、骨、関節、神経などに着目した一般的な解剖学のテキストは数多くありました。

しかし、私たちがつい忘れてしまうのは、これらは、すべて亡くなった方の身体を解剖し、観察して書かれた本だということです。

「ほかの科学者と違う外科医の特権は、生きた人の組織に直接触れられることだ」という著者。

さらに、内視鏡カメラの技術発展によって、これまで見ることができなかった人間の生きた筋膜の姿を映すことができるようになったのです。

本書には、著者が手術中に撮影した、400枚以上の写真と図解、そして付属のDVDには約90もの映像が収録されています。

映し出されるのは、生きている人体の内部で、本来の位置にある筋膜の姿です。

鮮やかな赤色、濃紺色、淡黄色、鮮黄色、銀白色、パールホワイト、藤色、紫色。

予想もしなかった色彩豊かな世界にきっと驚かされるはずです。

新しい映像とデジタル技術によって明らかになった、自然の美しさと身体の構造を多くの人と共有したい、という著者。

そして、これは特に、徒手療法を行う施術者にとって、極めて重要な意味を持っているといいます。

本書の写真や映像を見た施術者たちの手は、自然と力に頼らない優しいタッチに変化するのだそうです。

「1枚の画像は、1,000語に匹敵する」

治療家、セラピストなど、人の身体と向き合う人に、ぜひ見てほしい貴重な写真と映像が詰まっています。

従来の考えを一変させる!身体中に張り巡らされた原線維ネットワークの真実

これまで見ることのできなかった生きた筋膜の美しさを私たちに見せてくれる本書。

それに加えて、筋膜の構造や役割についても、新しい考え方を提示してくれます。

これまで単なる包装や、臓器間の空間を満たす詰め物であると考えられていた結合組織。

しかし、観察を通して著者は、結合組織はこれまで信じられてきたよりも、身体においてずっと複雑で、重要な役割を果たしていると考えるようになります。

身体という生物体は、個別のパーツが単に集合したり、組み立てられたりしたものではなく、結合組織によって全体が統合されている、

それは、多くの徒手療法家が持つ、全体論的視点と一致する、と著者はいいます。

一見不規則で、カオス的で、フラクタルなシステムが、生命に創造的な適応性を持たせている。

まさに今、従来の解剖学をベースにした考え方が、大きく変わろうとしているのです。

「おそらく本書を読んだ後、あなたも私と同様、自分の身体と生命が違って見えるだろう」という著者。

そして、その新しい視点は、生きた身体の治療に役立つはずだ、と本書はいいます。

従来の解剖学から進化して、新しい視点で人体を捉えるきっかけとなる一冊。

じっくり読みたい名著です。

人の生きた筋膜の構造(DVD付き)まとめ

・内視鏡カメラの技術発展により撮影可能になった生きた人の筋膜
・生体内部の美しい写真や映像は、徒手療法家のタッチを変える
・従来の解剖学の知識が一変させる結合組織の驚きの構造と機能

人の生きた筋膜の知られざる姿を豊富な写真と映像で見せてくれる本書。
解剖学の常識を変える一冊です。
ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。

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