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【書籍紹介記事】患者中心の医療を実践する鍼灸師のバイブル!「改訂版 鍼灸臨床における医療面接」

公開日:2024年9月6日

医道の日本社では、最新の施術情報や関連知識の収集に努めている鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、アスレチックトレーナーや美容関係者・ヨガインストラクターの方などに役立つような書籍・DVDを多数取り扱っています。その中でも特にオススメの人気シリーズや、注目のタイトルなどをご紹介していきます。

医療面接は意外と難しい!?

鍼灸臨床を行う上で欠かせない医療面接。

しかし、実際のところ、鍼灸学生のみならず、現役の臨床家にも苦手意識を持っている人はいるのではないでしょうか。

そんな人におすすめしたいのがこちら、「改訂版 鍼灸臨床における医療面接」です。

鍼灸臨床の特性を踏まえた上で、「患者中心の医療」を実現する医療面接について深く掘り下げた本書についてご紹介していきます。

こんな人におすすめ

✔️ 医療面接ができるか不安な鍼灸学生
✔️ 医療面接に苦手意識を持っている臨床家
✔️ 患者さんと信頼関係を築く方法を知りたい人

「改訂版 鍼灸臨床における医療面接」の概要

不朽の名著が新装改訂!

「医療面接は問診とどこが違うの?」「患者さんと信頼関係を築く秘訣は?」「特定の患者さんの対応が苦手…」
これらの鍼灸臨床における疑問を解決してきた不朽の名著が、装いを新たに生まれ変わりました。初版は1万5,000部以上を記録し、今もなお多くの鍼灸師に読み継がれている医療面接のバイブル。改訂版では、図表を増やしてイラスト刷新、新たな用語・理論についても加筆しました。鍼灸師を目指す学生はもちろん、新人・ベテラン鍼灸師まで、よりよい臨床を行うために必携の書です。

 収納コンテンツ

実践編
第1章 医療面接とは
第2章 鍼灸臨床における医療面接の実際
第3章 面接に必要な態度と技法
第4章 四診の活用

解説編
第1章 鍼灸師の姿勢と医療面接とを古典に探る
第2章 医療面接の目的と構造
第3章 医療面接とコミュニケーション
第4章 質問法
第5章 医療面接に求められる態度
第6章 患者の解釈モデルを聴く
第7章 解釈モデルを支える認知機能
第8章 患者への説明と教育
第9章 患者の特性に応じた医療面接

学習編
第1章 自分で学ぶ
第2章 グループで学ぶ

付録

鍼灸臨床そのものがコミュニケーション

医療界全体で、「患者中心の医療」の必要性が叫ばれるようになった昨今。

より重視されるようになってきたのが医療面接です。

もちろん鍼灸臨床も例外ではありません。

そこで、鍼灸臨床ならではの特性を踏まえた医療面接について解説しているのが本書です。

患者と共有する時間が長く、医療面接から診察、治療とすべての段階を通して、鍼灸師が絶えず患者に触れている鍼灸臨床。

「鍼灸の臨床は、そのものがコミュニケーションの場であり、コミュニケーションそのものに治療としての機能がある」

「治療行為のみならず、鍼灸師の存在そのものが患者に影響を与え、何にも増して力強い支えになる場合がある」

鍼灸臨床の本質をこのように表現する本書。

心を開きあえる人間関係を構築することは、鍼灸医療の要であり、治療結果の成否と密接に結びついています。

鍼灸師としてのあり方、姿勢についても触れながら、「治療する」とはどんなことなのか。

鍼灸師にとって最も大切なことを教えてくれる一冊なのです。

用語の意味をどんなテキストよりも深く掘り下げて解説!豊富な対話例には明日から使えるアイデアが満載

本書の特徴は、要所要所で挿入される用語解説や注釈が、非常に詳しく深いことです。

「傾聴」「共感」「ことば」「自己紹介」といった、医療面接を学ぶ上で、あたりまえのように出てくる用語。

これらについて、その意味や歴史を古今の書の言葉なども引用しながら、深く掘り下げて解説していきます。

なんとなくわかったつもりになっていた用語の真の意味や大切さを再認識させてくれるのです。

そして、本書のもう一つの特徴は、対話例の豊富さです。

「面接がうまくいくかどうかがかかっている最初の数分間にどのような質問をするか?」

「患者に話を続けてもらうための質問、促し方」

「傾聴を実現させるための、促し、繰り返し、要約、確認」

など、明日からすぐに使えるアイデアが詰まっています。

医療面接の構造や技法を詳しく解説してくれる本書。

しかし、印象的なのは、「定型にしばられないこと」の大切さについても、触れていることです。

「標準的(定型)とはその気配りの参考資料という意味であって、決してマニュアル的な意味を持つものではない」

として、面接の流れの主導権は患者にあるということを強調しています。

そして、常に胸に留めておきたいのが次の言葉。

「患者の語る物語の文脈に寄り添って面接を進めていけば、必ず面接は成功します」

まさに「患者中心」の姿勢が貫かれている本書。

鍼灸学生はもちろん、現役の臨床家にとっても、悩みを解決するための答えが必ず見つかる一冊です。

改訂版 鍼灸臨床における医療面接まとめ

・鍼灸臨床の特性を踏まえた医療面接のバイブル
・医療面接をする上で大事なキーワードを深く掘り下げて解説
・豊富な対話例にはすぐに使えるアイデアが満載

鍼灸臨床ならではの特徴を踏まえ、「患者中心」の医療を実現するために本当に必要なことを教えてくれる本書。 ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。

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