【書籍紹介記事】ツボの名前に込められた深い意味を解説!「まんが 経穴入門」
医道の日本社では、最新の施術情報や関連知識の収集に努めている鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、アスレチックトレーナーや美容関係者・ヨガインストラクターの方などに役立つような書籍・DVDを多数取り扱っています。その中でも特にオススメの人気シリーズや、注目のタイトルなどをご紹介していきます。
目次
鍼灸師にとって欠かせないツボの知識
「経穴が覚えられない…」「漢字も難しくて苦手」
鍼灸師にとって欠かせないツボの知識ですが、経絡経穴を苦手科目とする鍼灸学生も珍しくありません。
今回ご紹介するのは、ツボの命名に着目し、そこに込められた意味を解説していく、「まんが 経穴入門」です。
気軽に読める漫画形式ながら、中国伝統医学の本質までみえてくる一冊。
配穴など臨床に役立つヒントも満載の本書についてみていきましょう。
✔️ 経穴の学習に苦戦している鍼灸学生
✔️ 新たな治療や配穴を模索する臨床家
✔️ 中国伝統医学・文化について理解を深めたい人
「まんが 経穴入門」の概要
「足三里はどういう理由で足三里という名前がついたのか?」「陰陵泉はなぜ陰陵泉とよばれるの?」そんな経穴に関するあらゆる疑問を解決してくれるのが本書。これを読めば経穴の名前の由来を中心に、その作用・主治が自然と頭に入ってくる。難解で複雑な経穴学を漫画で楽しく学べる本書は、経穴名をこれから覚える初学者はもちろん、ベテラン臨床家も「へぇ〜」と唸ること間違いなしの1冊だ。
収納コンテンツ
一の巻 経穴の源流をさかのぼる
二の巻 経穴と経絡
三の巻 経穴の名の由来、作用、主治 〜十四経の解釈〜
付録 経穴とその主治
丸暗記では得られない知識!ツボの名前に込められた深い意味
「経穴の命名を研究することは、経穴の本質を把握することにほかならない」
そういって、ツボの命名に着目し、その由来、作用、主治を解説してくれるのが本書です。
著者は、長年にわたり中国伝統医学、中国伝統文化の研究と普及に邁進する周春才氏。
その著書は、現在さまざまな国で翻訳され、専門家のみならず、広く一般の読者にも受け入れられています。
本書では、まず、経穴の命名に用いられる、比喩法、象形法、写実法など、表現の技法について簡単に解説。
その上で、古代の天文学や周易の理論などにも触れながら、中国伝統医学の本質までわかりやすく解説していきます。
深い内容でありながら、イメージを掴みやすいイラストと、キャラクターたちの解説で気軽に読めることが本書の大きな特徴です。
「経穴は漠然と名付けられたのでなく、特徴や主治作用がより理解しやすいように工夫されて名付けられておる」
「経穴の命名の意義を分析すれば、経穴の分布に一定の規律があることがわかる」
例えば、
諸血が集まり、月経不調、閉経などを主治とすることからその名がついた「血海」や、
腹部にあり、腹痛などの腸鳴を主治とし、その音が哀しそうに鳴ることから名付けられた「腹哀」。
そして、陽の字が付いている経穴は陽側に存在し、天の字が付いている経穴は人体の上部に存在する、など
ツボの命名に込められた意味や法則をふんだんに解説。
それらを知ることで、記憶の定着度が格段に違ってきます。
また、「天人合一」など中国文明の根底に流れる思想も併せてやさしい言葉で語られる本書。
より深く中国伝統医学を知りたくなり、さらなる学びのきっかけにもなる一冊です。
十四経の経穴すべてを一つひとつ解説!
本書のもう一つの大きな特徴は、十四経の経穴すべてが網羅されていることです。
手の太陰肺経から始まる正経十二経脈に、督脈と任脈を加えた十四経のツボ。
それらをすべて丸暗記しようとすると、その数の多さや、漢字の難しさに圧倒されてしまうかもしれません。
本書では、その一つひとつについて、骨や臓腑との位置関係や名前に込められた意味を解説していきます。
すべての経穴の主治、作用についても解説されているので、配穴のヒントもぎっしり。
臨床に出てからも役立つ一生物の知識になること間違いありません。
気軽に読める漫画形式ながら、じっくり繰り返し読みたい貴重な一冊です。
「まんが 経穴入門」まとめ
・深い内容ながら読みやすい漫画形式
・十四経脈の経穴がすべて解説され、臨床に役立つ知識が身につく
ツボの名前に着目し、そこに込められた意味を知ることで、中国伝統医学への理解も深まる本書。 鍼灸学生はもちろん、臨床に役立つ知識も満載でベテランにもおすすめの一冊です。 ぜひ、お手に取ってみてはいかがでしょうか。