【書籍紹介記事】世界が認めたその効果!「YNSA症例集 山元式新頭鍼療法実践ガイド」
医道の日本社では、最新の施術情報や関連知識の収集に努めている鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、アスレチックトレーナーや美容関係者・ヨガインストラクターの方などに役立つような書籍・DVDを多数取り扱っています。その中でも特にオススメの人気シリーズや、注目のタイトルなどをご紹介していきます。
目次
より効果的な治療法を求める臨床家に
「もっと幅広い疾患に結果を出したい」
さまざまな患者さんに向き合う臨床の中で、そう思うこともあるのではないでしょうか。
そんな臨床家の皆さんにおすすめしたい一冊が、こちら「YNSA症例集 山元式新頭鍼療法実践ガイド」です。
日本人医師である山元敏勝氏によって考案された、頭部への刺鍼による治療法であるYNSA。
その効果は、海外でも高く評価されています。
そんなYNSAを診断から治療までイラスト付きでわかりやすく解説し、さらに豊富な症例も掲載された本書についてご紹介していきます。
✔️ YNSAに興味がある人
✔️ 多様な疾患に対応できる治療法を学びたい人
✔️ 今の治療法に併用できるものを模索している人
「YNSA症例集 山元式新頭鍼療法実践ガイド」の概要
山元式新頭鍼療法YNSAを習得するための必携の一冊!
45年以上にわたり世界で活躍してきたYNSA(山元式新頭鍼療法)の創始者山元敏勝医師。その指導のもと基礎を学び、その技を継承、発展させてきた山元式新頭鍼療法の未来を背負うYNSA学会認定治療師(医師、歯科医師、鍼灸師)たちによるYNSA症例集です。
YNSAによる治療はさまざまな症例に対して成果を上げ、ドイツでは現在一部の疾患において保険適応された治療法となるなど、海外で高い評価を受けています。 山元式新頭鍼療法の治療は基本的にすべて頭部への刺鍼で完結するため、患者が座ったまま行うことができます。衣服を着脱する必要がないことは、治療時間短縮にもつながるという、患者への負担を軽減し、治療家へも大きなメリットをもたらします。
本書は、YNSAの基本的な治療点をわかりやすくイラストで示し、書籍タイトルのとおり、CASE1〜32にわたる豊富な症例が掲載されています。
各症例は、「疾患・症状の概要」「症例」「経過」「考察」「ポイント」の項目別にわかりやすくまとめられています。 YNSAを学ぶ先生方に大いにお役立ていただける1冊となることでしょう。
収納コンテンツ
第1章 YNSA の基本
1 YNSAの概要
2 治療の手順
3 YNSAの診断
4 主な治療点
5 その他の治療点
6 刺鍼と治療の流れ
第2章 YNSAの症例
CASE 1 レビー小体型認知症
CASE 2 脳血管障害による後遺症
CASE 3 右半身麻痺
CASE 4 脳内出血による視野欠損
CASE 5 パーキンソン病
CASE 6 パーキンソン症候群
CASE 7 顔面神経麻痺
CASE 8 うつ病
CASE 9 パニック障害
CASE10 自律神経失調症
CASE11 めまい
CASE12 メニエール病
CASE13 むずむず脚症候群
CASE14 冷え症
CASE15 円形脱毛症
CASE16 帯状疱疹後神経痛
CASE17 関節リウマチ
CASE18 強皮症
CASE19 五十肩
CASE20 上腕骨骨折術後の痛み
CASE21 脊柱管狭窄症
CASE22 頚椎椎間板ヘルニア
CASE23 ぎっくり腰
CASE24 腰痛
CASE25 腰痛を伴う自律神経系の乱れ
CASE26 変形性膝関節症
CASE27 糖尿病患者の歯周病治療
CASE28 非歯原性歯痛
CASE29 ドライマウス
CASE30 口腔癌による頚部郭清術後のケア
CASE31 顎関節症
CASE32 口腔の痛み
シンプルで再現性に優れ、高い治療効果を発揮するYNSA
首や肘にある独自の“診断点”を用いて、圧痛や硬結といった反応を探り、その診断点に対応した頭部の“治療点”に刺鍼するYNSA。
日本人医師の山元敏勝氏が、長年にわたる臨床と研究を積み重ねて確立した治療法です。
YNSAの特徴は、治療方法が非常にシンプルでマニュアル化されていること。
頭部にある8つの基本点は、AからHまでのアルファベット順に示され、
A点→頭部と頚椎
B点→頚椎と肩
そのほか感覚点は、
“眼点”→眼の疾患
“鼻点”→鼻の疾患
というように、治療点と効能が非常にわかりやすくなっています。
そして、それらの治療点は、経穴やいわゆる阿是穴、トリガーポイントなどとも異なり、独自の治療点として体系化されています。
刺鍼そのものについても、雀啄や補瀉などといったような、一定の熟練度を求められる高度な技術を要さず、置鍼が基本です。
高度な刺鍼技術や東洋医学における脈診のような専門性を必要とせず、シンプルで誰が行っても同じ効果が出る。
それに加えて、治療手順がしっかりマニュアル化されていることが、海外でこれほど受け入れられている理由といえるでしょう。
また、副作用や依存性の心配もいらず、疼痛効果の調査では、全体の9割以上が改善を示すなど、高い治療効果が認められている注目の治療法なのです。
病名を選ばず、あらゆる症状に対応できるYNSAの可能性
多くの症例が紹介される第2章で印象的なのは、「YNSAは病名を選ばず、あらゆる症状に対応できる」という言葉です。
その言葉のとおり、取り上げられる疾患は、パーキンソン病や強皮症など難治性の疾患から冷え性や五十肩、ぎっくり腰など鍼灸の臨床でよく出会うものまで、多岐に渡ります。
それらの疾患への治療の経過や考察が丁寧に記された症例には、臨床のヒントがぎっしり。
そして、YNSAならではの特徴は、施術者の属性が医師、鍼灸師、歯科医師とさまざまなことです。
異なる専門性を持った施術者による症例は、YNSAの活用の幅を示すとともに、読む側の視野を広げてくれます。
また、今行っている鍼灸治療との併用も可能で、多くの臨床家にとって新たな治療のヒントを与えてくれる内容となっています。
「YNSA症例集 山元式新頭鍼療法実践ガイド」まとめ
・シンプルで再現性の高い治療法をわかりやすいイラストとともに解説
・多様な症例はYNSAを取り入れた治療の可能性を感じさせる
その高い治療効果で世界が認めるYNSA。
この注目の治療法をわかりやすく学べ、さらに症例には臨床に役立つヒントが満載です。
ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。