(17)帽状腱膜テクニック
目的
- 頭蓋筋膜の浅層と深層の制限を評価して、リリースする
- ルカウ
- 帽状腱膜テクニックです。頭蓋を覆っている頭蓋筋膜ですね。指先で頭蓋を覆う層を動かします。下にある骨や筋膜の層です。各層が各方向に自由に動くか触診します。動かない場所があるか、厚い部分があるか、制限がある場所、動かしにくい場所、例えをあげると、メロンの皮を動かす、です。表層をどの方向にも動くよう分離させます。両手で両側面を動かし、こちら、そちらへと、動きを触診し、髪をこするのではなく、各層が互いに、骨に対して、動くようにします。系統的に行い、頭蓋全体で行うようにします。指先の強い圧で、手ごわい部分をリリースします。
適応症は何ですか、という質問ですか? 人生、文明世界……(笑)。
- 参加者
- 緊張性頭痛とか。
- ルカウ
- 不眠、視覚的問題、眼精疲労、コンピュータのやりすぎ、顎の問題、他に何かありますかね? ストレス、頭痛。付け毛には禁忌!(笑) 付け毛とは何でしたっけ? 根みたいな小さいプラグがついた、男がつけるようなものではないのですね。他に質問は?
- 参加者
- 厄介な部分とおっしゃいましたが、嚢胞とかあったりしますか?
- ルカウ
- 見つけたことはないですね。私自身ですか? どこにでもありますね。額とか、脂肪性の嚢胞、通常良性ですが。施術を変えることはないですね。痛めるか、助けるかといった2択にはならないでしょう。生体力学的な原因があるかもしれません。緊張が反映されているのかもしれません。ランダムな時もあります。肘、頭皮、上背部に現れるのは緊張がある傾向があります。ですからこのテクニックは予防になるかもしれません。
(最後のインタビュー部分の訳は割愛)