(14)顎二腹筋後腹テクニック
適応
- 顎関節後面の痛み
- 顎の動きに関する問題
- 頭部前方位の姿勢
- ルカウ
- 顎二腹筋後腹テクニック。耳の下の乳様突起を施術します。付着部に集中します。長い顎二腹筋後腹はたくさんの腺や神経といった敏感なものの下にあります。乳様突起の前面を探し、静的な圧迫を加えます。揺り動かしたり、こすったりしません。前方へと顎をスライドしてください。左右のどちらに引っ張られるか調べます。
- 患者
- 右だと思います。
- ルカウ
- 私もそう感じます。右に偏っているので、右側の乳様突起を施術します。これから……強すぎますか。
- 患者
- 大丈夫です。
- ルカウ
- 右側を強めます。固定しています。左にスライドしてみてください。難しいですよね。ところで、顎関節自体は側方運動がほとんどできません。側方運動は顎との組み合わせで、左右に動きます。牛が噛んでいるような感じです。顎関節は前後に動き、横にはあまり動きません。右に動くことで、右の顎二腹筋後腹、乳様突起をリリースします。こちら側でカメラに見せると、特定箇所に触れています。患者が耐えられるレベル内で、とても直接的な圧迫です。質問は?
- 参加者
- クリック音に関連することで、特定のつながりはあるんでしょうか?
- ルカウ
- 特定のつながりはあります。顎関節が開くときにクリック音を起こします。
- 参加者
- クリック音は治せるものですか? それともそのままですか。
- ルカウ
- クリック音は改善できます。ほとんどの場合。クリック音自体は必ずしも問題であるわけではありません。それがずっと何年も続けば、いらだたせます。しかし、多くの人にとって特に重要ではありません。他に質問はありますか。
- 参加者
- 顎二腹筋後腹は胸鎖乳突筋に影響しますか? 多くの患者が顎関節のクリック音に悩んでいるので。
- ルカウ
- 質問は、顎二腹筋後腹は胸鎖乳突筋に影響するか? 2つとも乳様突起に付着します。周りの軟部組織が硬くなると、二つはわかりにくくなると思います。二つが束になれば、影響するかもしれません。
(最後のインタビュー部分の訳は割愛)