(6)肋骨弓・横隔膜テクニック
目的
- 横隔膜、みぞおちと胸郭の中間部、肋骨弓の部位の可動性と固有感覚を増加させる。
- ルカウ
- 70ページ、横隔膜のリリース。膝を曲げてくれますか。横隔膜は主に背部の筋です。横隔膜に施術するために肋骨弓を施術していきます。肋骨弓の下を掘るわけではなく、母指と母指隆起で肋骨弓の縁に沿っていきます。患者が吸息するのに対して、私は追いかけていきます。バケツの取っ手に似ており、呼息して開くのを待つだけです。そのため、肋骨弓をできるだけ触れます。私は反対側に立っているので、外向きに開いています。彼女が吸息すれば、追いかけて、手の下で呼息を待ちます。どうですか?
- 患者
- 大丈夫です。
- ルカウ
- わかりました。
- 女性
- つまり、その都度、ゆるみを取っているんですか?
- ルカウ
- その都度、ゆるみを取っています。吸息するたびに、私は少し進んで、手の下でゆるみが消えるのを待ちます。つまり、肋骨弓を用いて横隔膜のドームを開いて伸ばしています。
- 女性
- 胸郭の上に手を置くんですか?
- ルカウ
- 胸郭に手を置きます。それでは逆側に回ります。大丈夫ですか?
- 患者
- はい。こちら側は硬いです。
- ルカウ
- それでは、逆の腹直筋に行きましょう。
- 女性
- 質問してもいいですか?
- ルカウ
- どうぞ。これについてですか?
- 女性
- 肋骨弓の内側に入らないという意味ですが……。
- ルカウ
- ちょっと本を借りてもいいですか?
- 女性
- ええ。
- ルカウ
- ありがとう。
- 女性
- 横隔膜に関する別のクラスも受けたんですが、正確にはどういう意味なのでしょうか? 肋骨弓の下を少し押していると思いますが、どのくらいのレベルで、肋骨の端を越えてはいけないのでしょうか。肋骨弓の下に入らないようにするとは、どのような意味なのでしょうか?
- ルカウ
- ロルフィングでは多くの施術がありますが、一部では肋骨弓の下まで入ることを教えています。ここは肝臓や臓器に損傷を与える可能性があり、繊細な場所です。そこまでしなくても、すばらしいリリースを得られます。つまり、有害となる可能性があるため行っていないのです。このやり方で必要なものすべてを得ることができます。自分の診療では、横隔膜を掘り出しません。
- 女性
- わかりました。それと、リリースする理由は……
- ルカウ
- 横隔膜?
- 女性
- ……横隔膜をリリースすることで、緩和したい部位は……
- ルカウ
- 腰部。
- 女性
- ……腰部。
- ルカウ
- 呼吸問題も。
- 女性
- はい。
- ルカウ
- 呼吸問題、胃腸の問題。上にある心膜でも姿勢の問題に関連します。胸部のコアは、常に横隔膜リリースが役立ちます。
- 女性
- 引っ張られるような姿勢ですか?
- ルカウ
- ええ。2つのバリエーションがあります。一つは、私もそうですが、横隔膜前面を閉じる傾向です。別の傾向は横隔膜の後面を閉じる傾向で、前回行ったテクニックが第12肋骨の施術で役立ちます。人は前面や後面を閉じる傾向があります。どちらの場合でも、ある意味で横隔膜の問題です。
(最後のインタビュー部分の訳は割愛)