(4)腸間膜テクニック
適応
- 消化困難、過敏性大腸症候群
- 腰痛、椎間板の問題、軸性坐骨神経痛
- 腹部への術後のケアと損傷の回復
- 妊娠中のケアと出産後の回復
目的
- 腸間膜・腸管(または赤ちゃんの体重)の引っ張りに関係する腰部の緊張を軽減させる。
- 神経系を鎮静する。
- 腹部の固有感覚を増加させる。
- ルカウ
- 次は腸間膜テクニックですね。背部から見せて、それから前面を見せますので、皆さんが動く必要はありません。背部からお見せします。手を腰椎に置き、腸管の下ですくい上げます。私の手に戻ってくるのがわかります。見えますか? もう一度繰り返しますが、腹部のゆるみを取り上げると、腰椎が後面で少し和らぎます。遠すぎてわからないかもしれませんが、背部にある手を置けば感じることができます。
以上背部側からでした。向きを変えてくれますか? 腹部がやや出ていれば楽です。腹腔臓器、この場合、腸間膜をすくい上げ、腸間膜根が少し上がるのを感じてリリースを待ちます。
- 女性
- 患者の方へ押しているんですか? つまり腹部の方へ?
- ルカウ
- 持ち上げる方向ですが、私に対して側臥位になっているので、腸間膜根がある頭部の方向に持ち上げます。私の別の手は背部に置きます。私の手は、背部に置く虫取り網です。前面ですくいながら、背部で狙っています。それから、ただ待ちます。これは準備の施術でもあります。リリースされ、開放されることで、次に行う深部施術の準備になります。これは、妊婦さんにも有効です。子宮でもこのテクニックを行うことができます。両手で赤ちゃん全体を手に取って、その根本へと引き上げ、腰部を軽くします。
- 女性
- 両手を置くんですか?
- ルカウ
- はい。
- 男性
- 妊娠した妻を連れてくる友人がいるんですが、このやり方を教えに行ったら、たいてい背部への圧力がかなり消えました。
- ルカウ
- 父親にこれを教えることもいいでしょう。
- 女性
- 妊婦では下方に手を置くんですか、それとも……
- ルカウ
- 赤ちゃんを避けるようにします。どのように持ち上げればよいか感じるでしょう。これについての質問はありますか?
(最後のインタビュー部分の訳は割愛)