(15)手根骨可動性テクニック
適応
- 手関節、手の可動性低下と痛み(手根管と神経血管の圧迫症状を含む)。
目的
- 手根骨と中手骨の前後方向の可動性を鑑別し、バランスをとる。
- ルカウ
- ページA-02ですね?
- 女性
- 4です。
- ルカウ
- 4ですね。その通り。ページA-04です(訳者注:セミナー資料のページ番号。『筋膜リリーステクニック』では177ページ)。ノートをとったほうがいいですよ。空いたスペースはそのためです。手根骨可動性テクニック。手根骨部をスクラブします。これは骨へのテクニックで、模型の腕が必要です。こちらに持ってきてくれますか。行うのは、骨を互いに動かすことです。解剖スライドで見た手根骨の間にある滑膜の空間を覚えていますか? 今動かしているのがそれです。このように互いに動かして手根骨部をリリースします。いくつかの骨で行っています。運動で制限されている場所を調べることで、どの骨が制限されているかわかります。また、骨を再構成させます。ありがとう。これらの骨はここにあります。骨を互いにせん断します。見えなければ場所を変えてください。
- 女性
- 見てもいいですか?
- ルカウ
- どうぞ。このせん断運動でどの骨がせん断しにくいかを感じています。後で要約を渡した方がいいかもしれませんね(笑)。
- 患者
- そのほうが楽かもしれません(笑)。
- 男性
- 上下に動かしていますか?
- 女性
- 横に動かす?
- ルカウ
- 上下のみです。
- 男性
- 上下ですね。
- ルカウ
- 上下に動かして、運動を触診します。少し制限がありますね。集中することは前後運動です。
- 女性
- スライドさせるんですか?
- ルカウ
- 引いたりはしません。前後です。こちらと向こうです。前後方向です。
(最後のインタビュー部分の訳は割愛)