(2)上肢のコア・ポイントテクニック
目的
- アラインメントや体節間における連結の固有感覚を磨く。
- ルカウ
- 上肢のコア・ポイントテクニックです。腕の両側で施術を行ったあとに、統合していくのに用いるテクニックです。患者の身体をつなげるようなイメージで行います。手掌から肩、他の身体へと、腕が実際にどのようにつながっているか、患者の神経系、知覚系に示してあげます。ここで行っているのは、私の母指で肩からすべて線でつながる手掌のスポットを探しています。私の母指で肩を動かすポイントを調べているわけです。ポイントを少しでも外れると、さまざまな形で手首が曲がってしまいますよね。これでは線はつながりません。でもポイントを見つければ、肩までちゃんとつながります。これでもない。これも違う。でも中央にすっと刺されば肩までつながります。こんな感じに。これは硬い線や硬いスポットのようです。この線の末端を見つけたら、保持するだけです。圧迫の線が腕をつなげ、さらに肩までつながります。このポイントはこすったり、何か入れたり、突いたりするわけではありません。神経系につながりを記憶してもらうだけです。そうすれば肩から分解したこれらすべてのパーツが力学的な線の伝達に一緒に並んでいるのを患者は感じることができます。質問は? どうぞ。
- 女性
- 右手は何をしているんですか?
- ルカウ
- この手? 何をしているのかって?
- 女性
- ええ。
- ルカウ
- 線の反対側をつかんでいます。
- 女性
- 後ろ側ですか?
- ルカウ
- そうです。指で後ろ側をつかんで、肩峰から来る線を感じることができます。つり線の逆側を保持しているということです。
- 女性
- じゃあ、自分の母指を自分の指に押し込むような感じですね。
- ルカウ
- そうとも言えます。私の母指を私の指に押し込む感じですね。
(最後のインタビュー部分の訳は割愛)