TOP

ビジュアルで学ぶ 筋膜リリーステクニック Vol.2 頚部、頭部、体幹〔脊柱・肋骨〕

大好評シリーズの第2弾!
筋膜リリースの理論と施術が身につくビジュアル本

身体で最も大量に存在する組織、「筋膜」―。
筋膜は、筋肉、腱、骨、血管、臓器、神経を覆い、つなげ、包んでいる線維性結合組織のことで、身体に何百または何千も存在している。
その筋膜をリリースすることで、運動が促進され、皮膚の感受性を高めることができる。ブームからすでに定番のテーマとなった筋膜へのアプローチ法については、日々身体と向き合う施術者ならば、誰もが知っておくべき知識といえるだろう。
第1巻では、「肩、骨盤、下肢・足部」への筋膜アプローチを徹底解説して、好評を博した。第2巻にあたる本書では、「頚部、頭部、体幹(脊柱・肋骨)」への多彩な筋膜リリーステクニックを収録。CGイラストと施術写真が豊富な本書で、30年以上、治療家向けの筋膜リリーステクニックの講座を行っているティル・ルカウ氏のテクニックを身につけてほしい。主なテクニックの動画が見られるQRコード付。

・動画の日本語訳はこちら

【関連書籍はこちら】
・ビジュアルで学ぶ 筋膜リリーステクニック Vol.1 ―肩、骨盤、下肢・足部―

【関連動画はこちら】
・映像で学ぶ筋膜リリーステクニック Vol.1 頚部 顎 頭部
・映像で学ぶ筋膜リリーステクニック Vol.2 脊柱 肋骨 腰部
・映像で学ぶ筋膜リリーステクニック Vol.3 腕 手関節 肩
・映像で学ぶ筋膜リリーステクニック Vol.4 脚 膝 足部
・映像で学ぶ筋膜リリーステクニック Vol.5 骨盤 股関節 仙骨







著者インタビュー

筋膜への知識を深めながら、多彩なリリーステクニックが身につけられる『筋膜リリーステクニック』シリーズ。著者のティル・ルカウ先生に、今注目の高まる「筋膜」について、その特性や治療効果をおうかがいしました。
――本書はティル・ルカウ(Til Luchau)先生の講義をもとに作られた本です。セミナーはどんな内容で、誰を対象に行っているものですか。
ルカウ私は、30年以上にわたって筋膜リリーステクニックの講義を行っており、各国をあわせると受講生の数は数千人に上ります。主にマニュアルセラピスト(ボディワーカー、理学療法士、クラニオセイクラルの施術者、マッサージセラピスト、ロルファー、オステオパシー医、鍼師、カイロプラクターなど)向けですが、スポーツ・コンディショニングのトレーナーやコーチ、ピラティスやヨガのインストラクターなども受講しています。
筋膜リリーステクニックでは、身体の筋膜、自律反応、姿勢反射、固有感覚を取り扱います。全体として、私の講義シリーズには20以上のセッション・シークエンスと、200以上のテクニックや検査があります。

――「筋膜」とはどんなもので、臨床上、どんな重要性を持ちますか?
ルカウこれまで多くの解剖学的研究で無視されてきた身体の筋膜は、近年精力的に研究されています。筋膜(ラテン語の「帯」に由来)は線維性結合組織で、筋、腱、靭帯、骨、血管、臓器、神経を連結して囲んでいます。筋膜には3つのユニークな特性があります。
① 筋膜は身体全体に深く相互接続している。
② 筋膜の質は健康的にも、病的にも急激に変化する。
③ 非常に感度が高く、痛みと固有感覚(身体意識)において大きな役割を果たす。
筋膜が持つこれらの特性は、身体の安定性と柔軟性のバランスや姿勢を決定づける要素となります。
――筋膜リリーステクニックでは、身体にどんなアプローチを行い、その結果、どんな作用をもらしますか。また、どんな症状の患者さんに有効なのでしょうか。
ルカウこの方法は、徒手テクニック、患者の自動運動、そして特定の言葉による指示を組み合せて、患者さんの運動の選択肢を増やし、身体意識を磨きます。そのため、この方法は痛みを緩和するのに非常に効果的であり、運動調整力、バランス感覚、全体的な身体の健康を高めます。
第2巻にあたる本書では、頚部、頭部、体幹〔脊柱・肋骨〕において、患者の愁訴として多いものを選んで、それに対するテクニックを詳細に説明しています。第1巻では、肩、骨盤、下肢・足部の病態を対象にしています。
――日本の治療家にメッセージをお願いします。
ルカウ日本の治療家のみなさん、はじめまして!
私のテクニックの理論と実践について、読んでいただけることを大変うれしく思います。筋膜リリーステクニックがみなさんに役立つ、効果的なツールとなり、特に筋骨格の愁訴を抱える患者さんの治療においてお役に立てばと思います。