よくわかる経絡治療 脈診ワークブック
あやふやな脈診を、データに残してクリアに!
脈の特徴を描き入れる「脈図」を使って、脈を可視化する方法を伝授。ただ指先の感覚を鍛えるだけの脈診でなく、客観的なデータとして蓄積することで幅広い患者に対応できるようになります。さらに、より臨床で生かしやすいように、経絡治療の各証ごとの脈の特徴を解説。祖脈診、六部上位脈診を読み解き、「どうしてそのようなスコアがつくのか」逆説的に学べます。冒頭には脈診の基本も丁寧に説明しているので、初学者でも楽しく脈診にチャレンジできます。
よくわかる経絡治療 実践トレーニング
よくわかる経絡治療 実践トレーニング
ISBN | 978-4-7529-1403-7 |
著者 | 大上勝行 |
仕様 | B5判 152頁 |
発行年月 | 2018/1/20 | 価格 | 4,950円(税込) |
目次
1章 脈診とは
2章 脈診の基本技術
3章 脈図の書き方を知る
4章 祖脈の特徴と組み合わせ
5章 脈状
6章 証と脈図
7章 病と脈の変化
『はじめに』ー脈診習得のコツー
■脈診を可視化しよう
経絡治療をマスターする際の難関の一つに、「脈診の習得」が挙げられます。脈診は指先の感覚が大切な上に、自分の感覚と人の感覚とのすりあわせが難しいため指導や共有がしにくく、それが習得の壁になっています。
本書では脈図を用いて脈診を可視化することで、感覚的であやふやな脈診を理解しやすくし、誰もが習得できることを目的としています。そのために本書で達成すべきことは、主に下記の2つです。
①指先の感覚を脈図に書き起こせるようにする。
②脈図から、身体の中で何が起こっているかを読み取れるようにする。
正しい脈の診方を身につけて、脈の意味を考えながら練習していけば、脈診は必ず習得できます。その際、問診や腹診など、患者から得られる他の情報のフィードバックをしながら診察していけば、脈診だけでなくその他の診察法も上達し、その結果、より多くの患者さんを楽にすることができます。
■章立て
それでは各章の内容を紹介します。全体像をつかんでから、読み進めてください。
1章 脈診とは?
ただやみくもに脈を診続けても、脈診は上達しません。しかし、何を診ているのか、何がわかるのかという脈診の仕組みを知って練習すれば、その習得は早くなります。この章ではまず大前提として脈診の意味を知り、その上で脈図やその読み方に入っていきます。
2章 脈診の基本技術
刺鍼の実技と同じように、脈診にも正しい診方、コツがあります。この章では、無理のない姿勢から、負担の少ない脈診の仕方を紹介しています。安定した脈診を身につけることで、正確な情報を得ることができます。
3章 脈図の書き方を知る
脈診を可視化することで、チェックや学習がしやすくなり、習得しやすくなります。また、虚実を虚実・強弱・大小・高低と細分化することで、あいまいさをできるだけなくすようにしました。
4章 祖脈の特徴と組み合わせ
脈図の根幹となる祖脈の特徴と病理を理解します。さらに祖脈の組み合わせの性質を知ることで脈状の理解に繋がります。
5章 脈状
本書では、脈状を「祖脈の組み合わせ」の延長としてとらえています。それぞれの脈状の形状、病理、治療について解説しています。
6章 証と脈図
経絡治療は証に従って治療します。各証によって病理、病症が異なり、当然脈も違ってきます。この章では証ごとに脈図を紹介し、特徴と治療について解説しています。証の分類は『図解よくわかる経絡治療講義』(医道の日本社)に準じます。
7章 病と脈の変化
病気は快方に向かうにせよ、進行するにせよ、一ヵ所に留まることはありません。それに従って病理も変化し、脈も変化します。この章ではいくつかの病症を題材に、その病理や脈の変化について解説しています。
■脈診を武器にしよう
脈診はたしかに最初から理解することは難しいですが、本書を読み、試行錯誤を繰り返しながら練習を続ければ、きっと脈診を自家薬籠中の物とすることができるでしょう。そうすれば脈診は、あなたの強力な武器になってくれるはずです。
2章 脈診の基本技術
3章 脈図の書き方を知る
4章 祖脈の特徴と組み合わせ
5章 脈状
6章 証と脈図
7章 病と脈の変化
『はじめに』ー脈診習得のコツー
■脈診を可視化しよう
経絡治療をマスターする際の難関の一つに、「脈診の習得」が挙げられます。脈診は指先の感覚が大切な上に、自分の感覚と人の感覚とのすりあわせが難しいため指導や共有がしにくく、それが習得の壁になっています。
本書では脈図を用いて脈診を可視化することで、感覚的であやふやな脈診を理解しやすくし、誰もが習得できることを目的としています。そのために本書で達成すべきことは、主に下記の2つです。
①指先の感覚を脈図に書き起こせるようにする。
②脈図から、身体の中で何が起こっているかを読み取れるようにする。
正しい脈の診方を身につけて、脈の意味を考えながら練習していけば、脈診は必ず習得できます。その際、問診や腹診など、患者から得られる他の情報のフィードバックをしながら診察していけば、脈診だけでなくその他の診察法も上達し、その結果、より多くの患者さんを楽にすることができます。
■章立て
それでは各章の内容を紹介します。全体像をつかんでから、読み進めてください。
1章 脈診とは?
ただやみくもに脈を診続けても、脈診は上達しません。しかし、何を診ているのか、何がわかるのかという脈診の仕組みを知って練習すれば、その習得は早くなります。この章ではまず大前提として脈診の意味を知り、その上で脈図やその読み方に入っていきます。
2章 脈診の基本技術
刺鍼の実技と同じように、脈診にも正しい診方、コツがあります。この章では、無理のない姿勢から、負担の少ない脈診の仕方を紹介しています。安定した脈診を身につけることで、正確な情報を得ることができます。
3章 脈図の書き方を知る
脈診を可視化することで、チェックや学習がしやすくなり、習得しやすくなります。また、虚実を虚実・強弱・大小・高低と細分化することで、あいまいさをできるだけなくすようにしました。
4章 祖脈の特徴と組み合わせ
脈図の根幹となる祖脈の特徴と病理を理解します。さらに祖脈の組み合わせの性質を知ることで脈状の理解に繋がります。
5章 脈状
本書では、脈状を「祖脈の組み合わせ」の延長としてとらえています。それぞれの脈状の形状、病理、治療について解説しています。
6章 証と脈図
経絡治療は証に従って治療します。各証によって病理、病症が異なり、当然脈も違ってきます。この章では証ごとに脈図を紹介し、特徴と治療について解説しています。証の分類は『図解よくわかる経絡治療講義』(医道の日本社)に準じます。
7章 病と脈の変化
病気は快方に向かうにせよ、進行するにせよ、一ヵ所に留まることはありません。それに従って病理も変化し、脈も変化します。この章ではいくつかの病症を題材に、その病理や脈の変化について解説しています。
■脈診を武器にしよう
脈診はたしかに最初から理解することは難しいですが、本書を読み、試行錯誤を繰り返しながら練習を続ければ、きっと脈診を自家薬籠中の物とすることができるでしょう。そうすれば脈診は、あなたの強力な武器になってくれるはずです。